方鉛鉱/水晶(ロシア)

Galena_dalGalena_dal_u1

Galena_dal_u2

Galena, Quartz
Second Sovietsky Mine, Dalnegorsk, Russian Federation
左右65mm。

蛍石好きにも水晶好きにもカルサイト好きにも人気だと思われるダルネゴルスクです。
方鉛鉱と水晶のクラスターが入り組んで共生しています。
方鉛鉱は蛍石と同じく立方晶で,この標本ではa面(六面体の面)とo面(八面体)の面が出ています。
水晶は少し生成りというかオフホワイトですが,透明度が高く大きさも揃っていてお花のように放射状に成長います。

全体的に無機質な豆ご飯っていう印象です。

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菱鉄鉱/方解石/水晶 (ルーマニア)

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Calcite_siderite_u2Calcite_siderite_u3

Siderite, Calcite & Quartz
Baiut Mine, Cavnic, Romania

左右35mm。

菱鉄鉱(シデライト)にコーティングされたカルサイトが水晶の上に散在しています。
カルサイトは(カルサイトにしては)厚みのある六角平板状の結晶で,側面はカーブしており「ちぢれた」ような細かいパターンが見られます。
透過光で見ると(右上の写真)明るい黄土色に見え(写真では少しオレンジがかって写っています),反射光で見ると角度によって明るいイリデッセンスを有する光沢が見えます(左下の写真)。
ぐりぐりと回すと水晶のトップのきらめきと,シデライトのイリデッセンスが見えて楽しい標本です。

小さい結晶(右下の写真)は透明度が高くかたちも平板状ではありませんが,これはシデライトそのものの結晶なのでしょうか。

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黄銅鉱/方解石(モロッコ)

Calcite__chalcop

Calcite, Chalcopyrite
BousimasMine, Bou Azzer District, Tazenakht, Ouarzazate Province, Morocco
左右35mm。

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白い平行六面体のカルサイトに黄銅鉱の微細な結晶がついた標本です。
遠目には金属光沢がある胡椒みたいな粒が付着している感じですが,拡大してみると一つ一つの結晶がきれいな四面体(面,頂点,稜線ともに完全)になっていることがわかります。
一部酸化皮膜のせいか青っぽい面もあって冷たいメタリック感があります。

ほとんど正四面体に見えますが,厳密には少しだけ(1~2%程度)片側に伸びているはずです。

※似たような例として,閃亜鉛鉱は立方晶であり(111)面のうちの半分が現れることで正四面体になりますが,黄銅鉱はc/a=1.97の正方晶で(112)面の半分が現れています。

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ジルコン(含ハフニウムジルコン)

Hfzircon_0Hfzircon_u

Hafnian Zircon / Djemaa, Kaduna, Nijeria
10mmくらい

前回に引き続きジルコンですが今回は「含ハフニウムジルコン」。

ジルコンはジルコニウム,ケイ素,酸素からなる鉱物ですが,ジルコニウムの一部がハフニウムに入れかわることができ,ハフニウムを多めに含んでいるものを「含ハフニウムジルコン」と呼びます。
※ハフニウムのほうが多いと「ハフノン」になるらしいです。(ハフニョンじゃないのね)

ハフニウム(Hf)はジルコニウム(Zr)と周期表上では同じ4属に属し上下に位置する元素です。
周期表上で同じ属(縦の列)が同じ元素は化学的に似した性質を示しますが,一般的に行が下にいくにつれ「イオン半径」が大きくなるため少しずつ違った性質になります。
しかしZrとHfはイオン半径もとても近いため「化学的には同じ元素のように」といえるほど似ています。
このため,ハフニウムとジルコンが混ざった鉱石からハフニウムを分離するのは非常に困難で,ハフニウムは天然に存在する元素の中で最後から3番目に発見されました。

化学的には非常に似ている両者ですが「原子核」の性質は全く異なり,ハフニウムは中性子を吸収しやすいため原子炉の制御棒に使われ,ジルコニウムは反対に中性子を吸収しにくく原子炉では燃料被覆管の材料に使われます。

子供のころ化学の図鑑を読んでいて,周期表のこと,似たような性質の元素のこと,元素が発見された歴史や命名された背景などにとても興味を覚えました。
今でも「元素で何が好き?」(そんな質問あんまりないですが)って聞かれたら「Zr,Hf,Nb,Ta」って答えると思います。
(NbとTaの名前の変遷や命名の語源もとても面白いです)

話は脱線しますが,科学を学ぶうえで「科学史」はとても重要だと思います。
もちろん今わかっていることを体系的に理解するのも重要ですが,それがどういう経緯で解き明かされたかを知ることで,科学というものの大切さや面白さを知ることができ,モチベーションになると思うのです。

石の説明はほとんどなくってごめんなさい。

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ジルコン

Zircons

英名で"zircon",和名で「風信子石」,どっちもかっこいい名前ですよね。
名前の由来はいろんなサイトに載っているようなので省略しますが,名前に劣らず魅力的な石だと思います。

ジルコンは硬度7.5とそこそこ硬く,不純物によって色にもバリエーションがあり鉱物としてもコレクションのし甲斐があると思いますが,屈折率と分散が大きいのでダイヤモンドのような光沢を持ち,カットされたルースもとても魅力的です。

ブロ友のひいらぎさんは八角形を基調としたちょっと珍しいカットのルースを色違いで集めておられ,(リンク)一度見せていただいたことがあるのですがそれはキラキラしてカラフルで美しいもですした。
一朝一夕には集められない素晴らしいコレクションだと思います。

私は原石をちょっと持っているだけですが,気長に集めてみたいと思っています。

Red_zircon

Sigar, Baltistan, Pakistan
幅16mm

結晶面がきれいに出ていて色は血のような赤です。

Blue_zircon


Cambodia
幅16mm

カンボジア産のジルコンは加熱してブルーになるもので知られています。
この標本もおそらく加熱されたものだと思います。
トップの集合写真は,てるてる坊主というかスポンジボブに出てくるイカルドのような形ですが,結晶面が残っていて上のパキスタンと同じ形であることがわかります。

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蛍石コレクション(2) -かたち⑥-

記事タイトルの意味がよくわかんなくなってきてしまいました(笑)。

蛍石の結晶面,最後は"hexoctahedron"です。
Hexoctahedron は蛍石型の立方晶の結晶がとり得る最も複雑な形で,どの辺の長さも等しくない三角形48面でできています。
hex(6)×octa(8)=48ですね。
面指数でいうと (h, k, l) h>k>l。すなわち,3つの異なる整数の組み合わせです。
3つの異なる整数の順列組合せが6とおり。これに+と-の符号の組み合わせがそれぞれできるので2の3乗で8とおりです。

Hexoctahedron
図1. Hexoctahedron

どんな形かというとこんな形・・・コロンとした形ですね。
前回 trapezohedron の説明をした際に,「六面体の面に折り目をつけて山折りする」という説明をしましたが,同じような説明がいちばんしっくりするかもしれません。

Tetra_to_hexocta
図2. Tetrahexahdron に折り目をつけて・・・


図2の左は tetrahexahedron ですね。
Tetrahexahedron は二等辺三角形の面でできていますが,二等辺三角形の面をさらに二等分するように折り目をつけます。
中央の図は折り目だけつけた状態です。
折り目を「山折り」に折り曲げていくと・・・右側の hexoctahedron になります。

もともとコロコロした形ですが,面に折り目を付けて山折りすることでさらにコロコロ感が増す感じです。

Trap_to_hexoct
図3 Tapezohedron に折り目をつけて・・・

こちらは左が trapezohedron。
「凧型」を二つ折りするように折り目をつけ(図中),山折りすると hexoctahedron になります。
見た感じあまり変化がありませんが,trapezohedron の「微妙にとんがった雰囲気」が緩和されるように見えませんか?

Tris_to_hexoct
図4 Trisoctahedron に折り目をつけて・・・

最後に trisoctahedron でも,平べったい二等辺三角形を二つ折にして山折りにしていくと同じく hexoctahedronになりました。

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では,いつものように「面取り」で説明するとどうなるでしょうか?
ちょっとわかりにくいですが,六面体の1つの頂点を6つの面で面取りする感じです。

Mod_trap__hex
図5 六面体の面取り 左:trapezohedron (311) 右:hexoctahedron (731)

左の図は前回説明した trapezohedron の面をつくるときの面取りで,1つの面を「浅く」削るイメージです。
それに加えて接する2つの面に少しずつ「寄せた」2面で削る感じが右図になります。
ここからどんどん削っていくと hexoctahedron になります。
ちょっと乱暴な説明ですが,たとえば一番目立つ「右上の角」に注目して,図1の面と図5右の面を見比べると,同じ向きになっていることがわかると思います。

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では実際の蛍石の例を紹介します。

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図6 Jaimina Mine, Asturias, Spain

Hexoctahedron は複雑な形ですが,ある程度の大きさの結晶でほぼ他の面がない hexoctahedron の標本が稀に見られます。
稜線がやや湾曲して不明瞭になっているところもあり,tetrahexhedron に近いように見える部分があったり,頂点がわずかに六面体の面(a面)で面取りされているところがありまが,ほぼ完全な hexoctahedron といえます。
この標本は,ミネショで Jaimina Mine 産蛍石の「ロット」から見つけたもので,見つけたときは「ひゃっほー」ってなりました。

 

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図7 Greenlaws Mine, Durham, UK

六面体の頂点が hexoctahedron で面取りされた例,図5の右の図にあたります。
きれいに「三芒星」(メルセデスベンツのマークみたいな形)が出ています。
六面体の蛍石にはこの面取りがよく見られます。
お手持ちの標本でもルーペで見たら,この形が観察できるものがあるかもしれません。


 

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図8 Xianghuapu Mine, Hunan, China

最後にちょっと変わった例です。
六面体の稜線が dodecahedron の面で面取りされたありがちな形ですが,よく見ると頂点に「三ツ矢サイダー」のロゴみたいな形が見られます。
少しギザギザして湾曲していますが,これも hexoctahedron の面になります。
実は最近この標本の写真を撮り直していて気づきました。

Hunan
図9 図8の補足

蛍石に限らず鉱物標本って,写真を撮る(+PCのモニターで見る)ことによって肉眼,あるいはルーペで見ても気づかなかったことを発見することがあります。
写真で発見するのは複雑な面の他にもゾーニングであったり,内包物,気づかなかった共生鉱物などにも気づくことがあります。

蛍石の7つの結晶面について,ほぼ自己満足の説明でしたが,ちょっとでも興味を持ってもらえればうれしいです。

さらにいろんな標本の実例で面の説明をしたり,面指数をどうやって同定するかの説明なんかもしてみたいとは思っています。

需要があるかどうかわかんないですが,ご意見ご要望あれば。。。

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蛍石コレクション(2) -かたち⑤-

池袋ショーと池袋で買った石の紹介が続きましたが,蛍石の形の話を再開します。
今回は"trapezohedron"。
日本語では「偏方二十四面体」「凧型二十四面体」です。
ただし結晶学ではこの形のことをtrapezohedronと呼びますが,幾何学でのtrapezohedronは「ねじれ双角錐」という別の定義のようです。なんかややこしいですね。

Trap_311
図1. Trapezohedron (311)

Trapezohedronがどんな形なのか説明するのはちょっと難しいですが,一つめの考え方としていつものように基本となる六面体(立方体)を面取りしていきます。

Cut_oct_trp_2
図2. 六面体頂点の面取り (左: cotahedronへ 右: trapezohedronへ)

左の図は六面体の頂点を切り口が正三角形になるように(言い換えれば頂点を囲む3つの面・稜線に対して公平に)切った図です。以前説明したように,このまま深く切り取っていくと正八面体になります。
これに対して右の図は,頂点を囲む3つの面ぞれぞれを「浅い角度」で斜めに削った感じで,向きの違う3つの面が現れます。
このときの切り口は二等辺三角形になり,この面がtrapezohedronの面になります。

Cube_to_trap
図3. 面取りを進めていくと…

そのまま同じ角度でどんどん面取りを進めていくと,元あった六面体の面が"◇"になり(左),二等辺三角形が五角形になり(中),最後には◇が閉じて"trapezohedron"の出来上がりです。

次にもう一つの説明として以下のような捉え方もできます。
以前,"tetrahexahedron"は「六面体の面に四角錐を乗っける感じ」という説明をしましたが,別の説明として「六面体の面を対角線状に『×』の形に折り目をつけて山折り向きに折り曲げる」とも言えます。
これを対角線状ではなく「+」というか「たんぼの田」の形に折り目を付けて山折りの向きに折り曲げるとtrapezohedronになります。

C_tetra_and_trap図4. 六面体の面を「山折り」したイメージ。
左:"×"に折り目→tetrahexahedron 右:"+"に折り目→trapezohedron

図4を見てもらえば「×型」と「+型」に山折りした状態をイメージしやすいかと思います。
ただ,×の折り目に山折りしても六面体の稜線はそのまま保たれますが,+の折り目だと稜線も持ち上げるように折らないといけないので元の六面体の稜線は残りません。

なんだかわかりにくい説明になりましたが,蛍石標本の実例の説明に移ります。
蛍石で「完全なtrapezohedron」」というのは非常に稀で,ごく小さな結晶で「ほぼtrapezohedron」があるようです。
ですが,六面体や八面体ベースの結晶の「面取り」としてtrapezohedronの面が現れることは珍しくありません(trapezohedral modification?)


Dalnegorsk3Dalnegorsk3t

図5. Nikolaevskiy Mine, Dal'negorsk, Russia

六面体の頂点がtrapezohedronの面で面取りされたわかりやすい例です。
図3の左に相当すると思います。



Emiliocl_macroEmiliocl_macrou

 

図6. Emilio Mine, Asturias, Spain

同じく六面体の頂点が面取りされた例ですが,拡大して見るとtrapezohedronではない非常に細かい面による階段になっていることがわかります。
蛍石では,細かい面が階段状に繰り返すことでマクロに見ると別の面になっていることがしばしばあります。

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図7. Cantera Llamas, Asturias, Spain

六面体の結晶の稜線が"dodecahedron"の面で面取りされている標本ですが,よく見るとtrapezohedronの面も見られます(右の図でm面 311として表示しています)。

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図8. 図7の標本の補足

均等に現れるとこんな感じですが,完全に均等ではないので二等辺三角形や台形になっています。

 

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図9. Huanzala Mine, Huallanca, Peru

こちらは基本的に八面体結晶ですが,稜線がdodecahedronの面(d面),頂点がcubeの面(a面)で面取りされていて,さらにa面とd面の間にtrapezohedronの面で面取りされています。
このパターンはペルーやパキスタンの蛍石でよく見られます。
Huanzala_ex
図10. 図9の標本の補足

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話は前後しますが,trapezohedroの面も一種類ではなくいろいろな向きがあります。
面方位で言うと(h k k) (ただし h>k),(2 1 1)もあれば(3 1 1),(5 1 1)もあります。
蛍石の場合は(311)面が現れることが多いようです(m面)。
柘榴石でもtrapezohedronはよくみられますが,柘榴石の場合は(211)面(n面)です。
前回紹介した方沸石も(擬立方晶かもしれませんが),(211)面です。

Trap_n_m

図11. Trapezohedron 左:n面(211) 右:m面(311)


(211)と(311)を比べてみました。左のほうが「尖がった」形ですね。

うまいこと説明しようとは努めているのですが,わかりにくいかもしれません。
・・・次回はラスト,hexoctahedron の予定です。

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トパーズ(ブラジル)

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Hematita, Antoino Dias, Minas Gerais, Brazil
左右25mm。
ほぼ無色のクリアなトパーズです。
エッチングされてとても不思議な形になっていて,最初見たときは・・・というか目を皿にして見ても,トパーズだと言われなければ気づきませんでした。
左上の写真の手前の部分の向こうがへこんでいて,その裏側から見てもへこんでいます。
何と表現してよいのか難しいですが,標本全体としては両面から互い違いに凹ませた「双曲放物面」のような形です(結構うまいこと言ったつもり)。
溶け溶けで曲面になっている部分も少しありますが,ほぼ平らでテリのある結晶面でできています。
ただ上述のように凹んだ形になっているので,「凹になった稜線」もたくさん見られます。
また左下の写真のように一部細かくガタガタにエッチングされた面もあり,クンツァイトのザラザラした感じに似ています。
エッチングされながら形成される際に現れにくい面は,現れやすい面の細かい組み合わせになるのではないかと思います。
「ザラザラ面」には虹も見られ,その近くにはくさび型にエッチングされたパターンもあります。
よく見るととても面白く見飽きない標本ですが,購入したお店の店主さんから勧められなければ100パーセント気づいていなかったと思います。
いろんな角度から見たほうが伝わると思うので動画も撮ってみました。
動画はtwitterのリンクに載せますので見てみてください。

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方沸石(カナダ)

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Analcime, Aegirine / Mont Saint-Hilaire, Quebec, Canada

クリスマスらしくといか冬らしい標本です。
白いコロコロした方沸石(analcime)が黒い棒状のエジリン輝石(aegirine)にくっついているというか覆い尽くしていいます。
ラベルにはCanadaとだけかかれていましたが,モンサンチラールではないかと思います。
少し茶色がかった板状の鉱物は微斜長石(microcline)かな。
方沸石は凧型二十四面体が特徴的でとてもかわいらしい色と形です。
凧型二十四面体はガーネットのような立方晶(cubic)においてみられる形ですが,方沸石は多くの解説で三斜晶系(triclinic)とされています。
○○晶系というのは結晶を構成する最小単位の平行六面体(多くは数十オングストローム,原子数個~数十個からなります)の「3つの辺の長さ」とそれぞれの辺のなす「角度」によって決まりがあります。

辺の長さa,b,c,角度α,β,γすると,
a=b=c,α=β=γ=90°のときは立方晶系です(「最小単位」は立方体)。
これに対して三斜晶系は
a≠b≠c,α≠β≠γ
とすべての辺の長さと角度がバラバラ,最も対称性の低い構造となります。
ただし,方沸石は三斜晶系といってもその格子定数(辺の長さと角度)は
a = 13.71 Å, b = 13.7044 Å, c = 13.7063 Å
α = 90.158°, β = 89.569°, γ = 89.543°
とあります。
バラバラとはいえ,ほぼ a=b=c,α=β=γ=90°に近いですね。
なので見た目はほぼ立方晶なのです。
「厳密な立方晶の方沸石もある」ような記述もネットでは見つかります。
沸石というのは水分子が入り込んだ複雑な構造をしているので,微妙な組成の違いや生成時の条件,変成作用によって少し変わったりするのかもしれません。
(鉱物のでき方については全く詳しくはないので間違ってるかもしれません)
 
ところで方沸石の英名"analcime"ですが,ずっと「アナクライム」って勘違いしてました。
cとlが頭の中で逆になってたんでしょうね。。。
加えて"aegirine"も「エリジン」だとずっと思ってました。
「空目」で思い違いをすることってよくありますが,間違えたいた鉱物2種が共生しているっていう点でも私的にはちょっと思い入れがあったりします。

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2018 池袋ショー

1年最後にして最大の石イベント,池袋ショーに行ってきました!
今年は例年より少し遅めの12月14日から。
仕事の関係で12月の1週目頃はいつも忙しいので私にとってはややラッキーでした(今年12/7が初日だったら行けてなかった)。
いつも池袋に10時頃に着くように行くので家を出る時間は一緒なのですが,10日くらい遅いせいか例年より暗かったように思いました。
予定どおり10時ちょうど頃に会場のへんに着き,荷物をコインロッカーに入れて特に待ち時間なくスムースに入場(だいぶ慣れてきた)。

最近はトルマリンとタンザナイトにご執心ではあるのですが,これらに関しては特に新産が話題になったり人気が沸騰してるわけでもなく「絶対これをゲットしたい」ってのもなかったので,今年は3階の第2会場から順番にいつも良く買うお店とか関係なしに回る作戦です。
ただしTENKAWAさんがアフガニスタンのきれいなのを持ってこられると聞いていたので真っ先に確認しに行きました。
大きいサイズでかつバイカラー以上だったので購入してはいませんが,ともてキレイなものでした。
TENKAWAさんではアフガニシタンの小ぶりのトルマリンを2点ほど。

驚いたのはその近くのシミズ貴石さんでとてつもない人だかり・・・切子細工かなんかが人気らしくって老若女がひしめきあってました。
それはもう人だかりというか,人を分子に例えると会場の中の他の空間が「気体」とすると「固体」といってよい密度でした。

3階をざっと見て回ったあと2階の右側エリアを回っていたところ,New Era Gemsの前でこやまさんに遭遇。
相変わらずいろんな色・サイズのタンザナイトが置いてあって目も心も惹かれます。タンザナイト買うならあそこだと思います。
2人であーだこーだ言いながらかれこれ2,30分は掘っていたのではないでしょうか。お店の左半分を占拠してちょっと迷惑だったかもしれないけどちゃんと買ったので良しとしましょう。
今回はライトパープル系のタンザナイト2ヶ(たしかこやまさんも2ヶ)購入しました。
京都にもあったやつな気もしますがいいのです。

その後(前だったかも)クリスタルワークスさんで黄色いクリアなトルマリンを発見。そこそこいいお値段でしたが即決で購入しました。

お昼は,朋子さん,あだちみずはさん,Yokoさん,くつ箱さん,iruさん,こやまさんといつものラメゾンでランチ。
午前中購入した石やら家から持ってきた石など披露しながら,それはそれは賑やかなランチでした。
好きなもの同士でかつテンションあがってるときの食事ほど楽しいもんはないですね。

昼からちょっと会場を見たあとで,先輩コレクターのTAKさんが放出されるコレクションを見せて頂く機会があり,「含ハフニウムジルコン」っていうマニアックな標本を譲っていただきました。

その後会場で再度こやまさんと合流して,関西のショーのノリで見て回りました。
やはり誰かと見て回ると「これは行くべき?」ってのが相談できていいですよね。
自分だけで見てたら気づかないことがあったり,しゃべってるとお店の人も話しかけてくれたりもしますし。
なんだかんだいってまたNew Era Gemsの前で油を売ってしまいました。(「いっそ椅子置いて欲しいですよね・・・」とか暴言吐きつつ)
さすがに追いタンザナイトはなかったですが,Mineral'ysっていうフランスのお店で方沸石がエジリンにまとわりついたかわいい標本を購入しました。

1日目の夜はランチとは微妙に違う石友さんたちと夕食というか飲み会でした。
さすが忘年会シーズンともあった人がいっぱいでしたが,こちらも朋子さんが段取りした下さったおかげで落ち着いた個室でゆっくりすることができました。
朝早かったのと少し飲んだのでまぁまぁ早く就寝しました。
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2日目は優雅に8時半くらいまで寝てから10時に会場へ。
USKさんのところで,ぼーっとしてたら水晶だと思ってみていたのが実はエッチングトパーズって教えてもらって即決。
お昼は早めのランチを朋子さんのお知り合いと。
ツグミさん,swadaanさん,キミコさん,サガネさん。
楽しくてよい人ばかりで知り合いになれてよかったです。

今回の池袋は新幹線と宿以外は全部朋子さんとお友達に面倒見てもらって恐縮でしたが,いろんな方とお知り合いになれたりで有意義に過ごせました。
2018ikebukuro

まずは色石。
トルマリンとタンザナイトです。

2018ikebukuro_cl
左がブラジル産エッチングトパーズ,右がカナダの方沸石/エジリン

ブログ名の名に負けぬよう蛍石のことも触れておきます。
イタリアシチリアの新産という青い蛍石がいろんなお店にたくさんありました。
たくさんあるのでじっくり気に入ったものを選んで買われるのがよいと思いますが,大きめの標本が多いので小さめが好きな方は探すの大変かもしれません。
その他はフランス,イギリスの蛍石が結構ありましたね。
中国はそれほど新しいものはなかった感じでした。

3日目以降行かれる方,新産の鉱物で欲しい物があった場合はじっくり他店とも比較して選んだほうがよいと思った・・・ということを加えておきます。

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