方解石(ナミビア)

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Calcite_chalcotricite_w

Ogonja, Seeis, Windhoek, Khomas Region, Namibia
左右45mm。

ナミビアの真っ赤なカルサイトです。
晶洞の中に先が面取りされた犬牙状のカルサイトがびっしり詰まっています。
とても鮮やかな赤はロードクロサイトを思わせる色ですが,マンガンは全く関係なく針銅鉱(Chalcotrichite)を内包しているためです。
針銅鉱は赤銅鉱(Cuprite)の一種(鉱物としては赤銅鉱だけど細かい針状のものを針銅鉱と呼ぶ)で,化学式はCu2Oです。
銅の鉱物はだいたい2価の銅(Cu2+)で青や緑を示しますが,1価の銅(Cu+)である赤銅鉱は赤~黒を示します。
アップで見ると(右上,左下の写真)赤い針状のインクルージョンが血管のように見えます。

赤いカルサイト以外は部分は細かい菱面体の真っ白なカルサイト(ドロマイトかマグネサイトかも)に覆われていて,ロマンチックに例えるとクリスマスっぽい感じですが,真っ白な雪の上にしたたり落ちた血のようでもあります。

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方解石(ナミビア)

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Calcitemalaciteu

Tsumeb Mine, Tsumebu, Namibia
左右35mm。

マラカイト(孔雀石)をインクしたカルサイトです。
カルサイトの結晶は大きくて5mmくらいと小さいですが,テリがあるので標本全体はとてもキラキラしています。
形はコロコロしたものと平板状のものがあります。
大きめの結晶を横から見ると(右上の写真),繊維状のマラカイトがカルサイトの内部で放射状に成長しているのがわかります。
標本の中央部はとても色が濃く見えるのですが,これは母岩とカルサイトの間にマラカイトの層がある影響のようにも思えます。

「森」を思わせるシックな標本だと思います。

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2018 夏 ミネラルザワールド横浜

昨日(7月6日金曜日),横浜ショーの初日に行ってきました。
今年は春の横浜ショーも新宿ショーも行けなかったので,是非とも夏の横浜には行こう!と意気込んでいたのですが,関西は先日からの雨で交通機関が乱れそうな予感でした。
いやな予感は予想外に早くやってきて,当日起きて始発が動き出す時間帯からいろんな鉄道の運休や一部区間運休のニュースが。
私もちょっといやかなり影響はあったのですが,いつもより30分早く出るだけでなんとかいつもくらいの時間の新幹線に乗ることができました。
会場へは10時5分前くらいに到着。
以前は開場前の行列が伸びると警備員の方に外に並ぶよう誘導されていましたが,今年は列の最後尾が2階に行くシステム。
雨も降っていたしこれはすごい進歩だと思います。
会場はやはり新宿や池袋より人が少なく見やすいですが,昨年の春夏の横浜よりやや人が多かったと思います。

最初の一周で欲しいの(以前から置いてあるのを含む)が何個かありました。
蛍石メインで集めていた頃の末期は欲しいものを探すのに苦労していたのですが,今は気に入ればなんでもOKなので選ぶの楽しいといえば楽しいです。
ミネショの雰囲気で舞い上がって買ってしまって後で後悔しないようには気をつけないといけないですが。

お店の印象としては ishi no wa さんの標本が一番そそられました。
金属光沢の硫化鉱物や酸化鉱物,ツメブのカルサイト各種,爽やかでカラフルなベリル,セルサイトいろいろ,等々欲しい標本がたくさんありました。
雨の中遠くから来たということでディスカウントして頂きました!

あと母岩さんも安定の品質と価格です。
同じ色・形のものを並べるというのではなく,同種の鉱物の色が違うバリエーションが並んでたりするところに魅力を感じます。

蛍石もきちんと見て回ったので報告しておきます。
「今回のショーはこれがめだま」っていうのは無かったかな(たぶん)。
ネット上では中国産とされる目が覚めるような青緑の蛍石を目にしますが(石まつりでは見た),横浜ではなかったと思います。
マイコレを含めて売っておられると思われるUniverse,Supernovaさんなどは昔の標本も近年産出したものもあり,中にはレアな蛍石も結構ありました。
うーん。なんか雑な感想ですみません。

あとでランチのときに朋子さんに見せてもらったフランス Fontsante のカラーレスの六面体が縦に連なっている標本はかなりツボでした
蛍石~蛍石~と思って色や形状を思い込んで探していたら見つからないタイプだと思います。

11時半には予算を使い切り,お昼ご飯を食べようと約束していた石友さん(朋子さん,くつ箱さん,あだちさん)と合流してランチに。
雨も降ってるし近場でとっとと決めようということで産貿センターの地下食堂街にしました。
ぱっと目についた「エンカウンターヨコハマ」という溶岩グリル(初めて聞いた)のお店に。
味,値段,便利さ,石を広げるスペースもそこそこあるゆったりしたテーブル,ミネショのランチとしては十分お勧めできるお店だと思います。

昼食後は追い石をするか迷いながらうろうろしましたが,特に追加することはなく2時前に会場を後にしました。
帰りは大雨に伴う山陽新幹線の運転見合わせの影響で,東海道新幹線が間引き運転で満員+かなりのノロノロ運転で名古屋から京都まで3時間以上かかったりしましたが,夕方まで殆ど壊滅状態だった関西の在来線と私鉄は間引き運転ながらも開通していたので,10時前には帰宅できました。
(交通機関が乱れていなければ6時台に帰れるところでしたが)。

関西から横浜ショーに行かれた方,もしおられたらお疲れ様でしたー。

では今日の成果を。
Yokohama2018s
左からロードクロサイト(スイートホーム),クリソベリル(ブラジル),エルバイト(ブラジル),ボー石(ボリビア)
カラフルでしょ。

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なんばの神社で石まつり

今日6月30日,大阪は難波神社であった「石まつり」に行ってきました。
出展者もミネショに比べると少なくルースやアクセサリ中心なのかなと思い今まで行ったことがなかったのですが,新宿ショーに行けなかった欲求不満もあったので行ってみることに。
開催は土日の2日間で初日は11時開場。
11時半頃到着しました。あまり広いとはいえない会場にお客さんがいっぱいいたので入った瞬間結構圧倒されました。

まずarthさんのブースに行ってみたのですが,なんと原石なしでアクセサリー系のみ。。。
春にあった京セラドームの石まつりでは原石がちっとも売れなかったらしいです。

私が着いた数分後にこやまさんも来られて,鉱物標本の置いてあるお店を一緒に回ったり途中で別行動になったり。
マダガスカル産サファイアを見てられたところ,お店の方がトリカラーのサファイアを見せてくださり「うわーこれきれい!」ってなって即決で購入。

Saphire_madagascar
コランダムには以前から興味があったのですが初コランダムでした。
赤いところは紫外線で赤く蛍光するのでルビーらしいです。
あとでTwitterでコランダムに詳しい方に教えていただいたのですが,この溶けて気泡が入っているのは,クラックを埋めて透明度を増すための鉛ガラスを浸み込ませる処理をした結果であることが多いとのことです。
特に宝石として価値のある鉱物はきれいに見えるためにお金をかけて改質することが多いのでしょうね。

2つめはザンビア産のルチルがヘマタイトに乗っかった標本に惹かれ購入。
こちらは六角形の平板状のヘマタイトに赤黒いにルチルの結晶が張り付いたもので,渋い標本でした。

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ブロ友のひいらぎさんはいつも難波神社のイベントには行っておられるようだったので探していたのですが,お昼過ぎの時点では来られてなかったみたいです。
私もこやまさんも大阪のことあまり知らないので(大阪出身ですが),ひいらぎさんがご存知だと思われる落ち着いたカフェ的なお店を密かに期待してたのですが・・・
というわけで心斎橋商店街のベタな感じで海鮮丼のお店でお昼を食べました(隣の外国人のお客さんがグリルでカニの甲羅を焼いてた)。

お昼ご飯のあと少しだけ見て帰ろうと思い会場に戻ると,いろんな色のカイヤナイトが売ってるのを発見してしまい,トレイにざらざら入っていてるのを漁って5色そろえてしまいました。

Kaianites
やっぱり同じ種類の鉱物のカラーバリエーションを揃えるに萌えるみたいです(笑)。
ちなみに青はノースカロライナ産,その他はタンザニア産。プチプラで揃うのでオススメです。

あ,あと蛍石ですが,中国湖南省産のグリーンがかった濃い鮮やかなブルーの蛍石,
何個か見ました。噂どおりとてもきれいでダメージもあまりなく,新宿ショーとかだと瞬殺ではないかと思います。
色は2,3年前にスペインの Gloria Mine から産出した青い蛍石に似ています。

暑かったけど楽しい1日(石まつりにいたのは2時間くらいですけど)でした。
来週は横浜ショーです!

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方解石(ケニア)

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Cacite_bluee

Kajiado District, Rift Valley, Kenya
左右45mm。

ケニア産の青いカルサイトです。
「ブルーカルサイト」としてパワーストーン系のお店では国内外を問わずとてもたくさん売られていますが,産地が記載されたラベルつきの原石となると結構みつからないのではないでしょうか。
パワーストーンのお店では丸玉,ビーズ,タンブルなどの加工品やラフが圧倒的に多い中,原石も見かけるのですが産地の詳細は載っていないことがほとんど(あっても「メキシコ」とか)のようです。

本標本の産地はケニア。
黄緑色の溶けたようなダイオプサイド(透輝石)を伴っています。
同産地では淡いオレンジのグロッシュラーを伴うブルーカルサイトも産出するようです。
ところでカルサイとの青い色の発色の原因は何なのでしょうか?
不純物なのかインクルージョンなのかもよくわかりませんが,放射線照射によってできる(CaO3)3-のカラーセンターとか,ストロンチウムが含まれるせい,などの理由があるようです。

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方解石(フロリダ)

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Rucks pit, Fort Drum, Okeechobee Co., Florida, USA
左右30mm。

ドラゴンボールのスーパーサイヤ人のようなカルサイトです。
やや樹脂光沢のある犬牙状の結晶が放射状に成長しています。
先端がきれいに尖っていて,さらにひとつひとつの結晶の間隔が適度にあいているところ(密集しすぎていない)がポイントで,犬牙状カルサイトの美しさがとてもよく観察できます。
蜂蜜色で透明度も高く,ところどころ虹も見られます。
紫外線長波では青白く蛍光してさらにスーパーサイヤ人ぽさが増します。

フロリダ産のこの標本は貝の化石の中にできたもので,とても有名なようです。
化石になった貝の学名もラベルに書いてありましたが,"Mercenaria permagna" というらしいです。
最近日本でも食用になる外来種として話題のホンビノス貝の学名は "Mercenaria mercenaria" なので,似たような貝なのだと思います。

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方解石(ブラジル)

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Calcitecelad_u2

Iraí, Alto Uruguai region, Rio Grande do Sul, Brazil
左右40mm。

青緑のセラドン石 (Celadonaite) をうっすら内包したカルサイトです。
セラドン石はこの標本を入手するまで聞いたこともなかったのですが,雲母のグループで水晶や魚眼石にも内包することがあるようです。
セラドン石が濃く均等に入ると濃厚でシックな色で,ギリシャの緑水晶を少し青みを強くしたような美しい犬牙状のカルサイトもあるみたいです。

この標本も細長い結晶が放射状に成長していて「犬牙状」と呼びたいところですが,やや先の尖った柱状結晶という感じです。
また色は表面付近がうっすら着色しているだけですが,そのおかげで透明度と「輪郭感」(今思いついた表現)があってこれはこれできれいな標本だと思います。

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方解石(モロッコ)

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Cal_aghbar3_u2


Aghbar Mine, Bou Azzer, Morocco
左右40mm。

モロッコ産コバルトカルサイト3個目です。(購入した順は一番昔なのですが)
ピンクの色がかなり濃い上に,頂点付近の少し内側は赤に近い色に染まっています。
赤いのがヘマタイトなどの内包物なのか,光の屈折の関係で濃い色に見えるのかよくわかりません。
形は釘頭状。
面の形が線対称な五角形なので,十二面体のようにも見えます。
面は途中で湾曲していて(違う方位の面が連続的につながっている),頂点近くは条線のような筋状の模様,頂点から遠くはザラザラ模様になっていますが,概ね光沢が強くてなかなか端正な結晶だと思います。

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方解石(ロシア)

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Vtoroi Sovietskiy Mine, Dal'negorsk, Russia
30mmくらい。

ダルネゴルスクの無色透明のカルサイトです。
透明度が高いですが反射率が低いため,写真で形状を伝えるのがとても難しいのですが,扁平な六角柱の先端が面取りさた感じの結晶が3,4個つながっています。
カルサイトの形状は柱状,犬牙状,釘頭状などがありますが,この標本は柱状結晶の側面の面であるm面,犬牙状結晶の紡錘形をなす面であるv面(※),釘頭状結晶の頭にあたるe面がそれぞれ同じくらい目立ちます。
※v面はカルサイトの晶癖として出やすいのでv面だと思う,というのとエルムウッドのカルサイトと並べてみて角度がたぶん同じ,という程度なので正確ではありません。
面の雰囲気もそれぞれ異なり,m面は非常に平滑でつるつる,e面(右上の写真)は条線がかなり発達しています(条線というかe面よい少し角度が「きつい」h面が交互に出ているのかと思います)。
v面どうしが隣あった継ぎ目にあたる稜線には「縫い目」のような模様が見えて面白いと思います(左下)。
この縫い目を見て "sew mark" という造語が思いつき,私の中ではそう呼んでます。
(研削痕の模様 "saw mark" をもじって)。

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方解石(ポーランド)

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Cal_polandu

Grabiszyce Basalt Quarry, Lubań District, Lower Silesia, Poland
左右50mm。

2015年に産出したポーランドのカルサイトです。
色はやや緑がかった明るい黄色,形はきれいな球状でスミソナイトのような光沢があります。

球状の蛍石の場合は球の中心から細かい柱状の結晶が放射状に成長している場合が多く,断面からその様子を観察することができますが,このカルサイトは完全にフラットな断面が出ているところ(右上の写真)を見ても「つるっ」と「のぺっ」との間のような,味噌汁のさつまいものような質感(わかりにくくてすみません)なので,どういう構造なのかよくわかりません。

標本の表側にポツポツと,裏面にびっしりついている黒っぽい鉱物は "Ferrosaponite" 和名は鉄サポナイトというらしいです。
よく見ると青みがかっていてゲーサイトのような光沢があります。
化学式は Ca0.3(Fe2+,Mg,Fe3+)3((Si,Al)4O10)(OH)2 · 4H2O
単結晶鉱物ばかり愛でている私には全く聞いたことがない鉱物ですが,サポナイトとはこれまた聞きなれないモンモリナイト属 Montmorillonite Group という粘土鉱物の中でMg(マグネシウム)に富むものを指すようです。

この近くの産地では同時期にオレンジ色の犬牙状カルサイトがボール状に集合した標本も出ており,いつか手に入れたいと思っています。

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