蛍石(ドイツ)

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Wolsendorf, Bavaria, Germany
左右55mm

赤い蛍石と重晶石の組み合わせです。
マトリックス(※)は緑がかった淡い黄色の蛍石で,酸化鉄をたっぷり内包しているのだと思います。(※)他にいい言葉はないものかと思いながら,「母岩」ではなく「母材」のニュアンスで使っています。
ごく表面には酸化鉄を含んでいないのか薄皮一枚が透明になっていて,赤く濁った液体の表面だけが澄んでいる様子を思わせます。
(ミネストローネとか別府の血の池地獄みたいな感じ)
共生している重晶石も分厚いところははっきりとわかるくらいにピンクに着色していて,豚肉の脂身のようです。

以前同じ産地のピンクの蛍石を紹介したことがあって,これも酸化鉄の影響かもと思っていたのですが,今回紹介したのとは色合いがずいぶん異なっています。

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蛍石(ドイツ)

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Niederschlag, Bärenstein, Niederschlag-Bärenstein, Saxony, Germany
左右45mm。

ドイツとチェコの国境近く Niederschlag という産地とのこと。
地図で見るとチェコまで歩いていけそうなくらいです。
色はアンバーのコアに表面が濃い赤紫になっていて,表面付近は2~3層のゾーニングになっています。ドイツ産の蛍石ではよく見られる組み合わせですが,7:3くらいで紫が勝っている比率がなんともいえない色調です。
全体としてみるとアンバーと赤紫が混色し「えび色」という感じ。
「えび色」は漢字で書くと「葡萄色」です。やまぶどうのことを「エビカズラ」と呼んだことに由来するらしく,甲殻類の海老とは関係ないようです。
そう思ってみると,この標本の表面が紫になっているところとか,巨峰を思わせないこともないですね。

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蛍石(ドイツ)

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Hesselbach Mine, Hesselbach, Baden-Wurttemberg, Germany
左右55mm。

ヘッセルバッハの青い蛍石です。
私は蛍石の色の多様さが好きなので「○色が好きだ」っていうのはあまり無いのですが,色が心に作用する効果というのはあるようで,濃くて鮮やかなブルーの蛍石には落ち着いた美しさを感じます。
色相としては中国の "Niutoushan" や,ニューメキシコの濃いブルーに極めて近いと思いますが,これらに比べてわずかに緑がかっているように思います。

標本は主に3つの結晶からできていますが,それぞれに特徴があります。
全体写真の右側の小さめの結晶はややマゼンタ寄りの色が均一できれい。
奥側の大きめの結晶は表面付近がやや淡い薄紫。
左の結晶には hexoctahedron の面取りが見られます。

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蛍石(ドイツ)

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Dorfel Quarry, Annaberg, Saxony, Germany
左右55mm。

産地は「デルフェル」と読むのだと思います。
※機種依存で読めない場合もあるので"o"にしていますが,2文字目は「オー ウムラウト」です。
黄色,緑,青,紫と多様な色の蛍石を産出するようですが,この標本はとても深い緑です。深すぎて「どどめ色」と呼びたくなるようなどす黒い緑です。
光にかざして見ると全体にやや黄色がかった緑で端のほうで一部紫が見えることから,緑と紫が混じって深緑に見えているようです(光にかざすと結構クールできれいなのです)。
また表面は精緻なステップ構造になっていて,標本を動かすとベルベットのような光沢も見られます。
無色と真っ赤な細かいキラキラした水晶が付着している部分もあり,(見た目は黒っぽい塊ですが)形状的にはなかなか美しい標本ではないかと思います。

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2017大阪ショー

今日,大阪ショー(石ふしぎ大発見展)初日に行ってきました!
開場間もない10時過ぎに会場に入ったのですが,かなり人が多かったです。とはいえ,ルースやアクセサリー目当てのお客さんが多かったようで,鉱物標本店は比較的すいていて,一番混んでたホリさんでもそんなにキツくはありませんでした。

まずはいつも回るお店をひとしきりパトロール。
McNeil'sさんが来ておられないのは寂しいですね・・・
新産の蛍石というと,内モンゴルの「透明な六面体の中に濃い緑のもやもやが入っているタイプ」,湖南省の「白くて細かい結晶と無色透明の六面体と共生しているやつ」くらいかな・・・何点かありました。
あとはホリミネラロジー,Happy Gift,mStone さんなどで結構珍しい蛍石の標本も沢山あったと思います。
一巡目の途中で見つけた(というかこっちが見つかってしまった)フローレンスの蛍石を買って午前の部は終了です(予算もほぼ終了;)。

お昼はひいらぎさん,こやまさん,冷菓さんに加えて今回はネコモフさんにも声をかけて5人で。石の話や石の話や(歌手の)レキシの話などで盛り上がって楽しい食事でした。

お昼のあとは,午前中行くのを忘れてた母岩さんへ。
メイン会場の外の小部屋のほうだったので後回しにしてしまったのですが,小さい結晶のクラスターですが色も照りがよく形も面白いビビアナイト(藍鉄鉱)を発見。
ひいらぎさんにも背中を押されて購入しました。
他にも欲しい標本何点かありました。お値段もお手頃だしオススメですよ!

では今日の購入品を。

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左側の白いのはこやまさんに譲っていただいた異極鉱です。

Vivi
ビビアナイト,青っぽいところと「曲がった」結晶が面白いと思いませんか?

あとは3時半頃までうろうろして,お茶飲んで帰りました。
京阪モール3Fの「珈人」,広々してていいですよ。

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蛍石(ドイツ)

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Gisela Mine, Wolsendorf, Oberpfalz, Bavaria, Germany
左右50mm。

オレンジかというと決してオレンジではないですが,かなりオレンジに近い蛍石です。
表面付近に紫に着色している箇所やおそらく赤い酸化鉄が付着しているせいでオレンジっぽく見えているのだと思いますが,蛍石自体の色(変な表現ですが,「メインの色」以外のゾーニングやインクルージョンなどを除いた純粋な色)も,山吹色よりもオレンジ側といってもいい色相です。

産地はドイツ,バイエルン(ババリア)。
ババリアっていうと,今は昔,神戸ポートピアランドという遊園地があって,そこにあった「ババリアンマウンテンレイルロード」というジェットコースターが当時にしては超スリリングだったことを思い出しました。

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蛍石(ドイツ)

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Stolberg, Harz, Saxony-Anhalt, Germany
左右65mm。

ドイツの淡いピンクの蛍石です。
"Stolberg" とまでしかラベルには書いてありませんでしたが,Rottleberode, Stolberg という産地の蛍石にはカラーレスの cuboctahedron の結晶で表面付近がヘマタイトでピンクに着色したものがあります。
本標本は,octahedron の面は特に見られずほぼ六面体のクラスターです。
蛍石の透明度は高く,部分的に白っぽいピンクにしているようです。
左下の写真では細かいゾーニングが多数あることがわかります(クラックからの虹色の光も写るように入れてみました)。

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蛍石(ドイツ)

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Schacht 78, Frohnau, Annaberg, Saxony, Germany
左右55mm。

ちょっとかわった感じの赤みがかった紫の蛍石です。
15mmくらいの六面体の表面に3mm前後の小さな六面体が散らばっています。大きい結晶と小さい結晶の大きさもほぼ揃っていて,中途半端な大きさの結晶は見られません。
大きさの違う結晶が共存するのは珍しいことではありませんが,大きい結晶の表面に小さい結晶が成長しているのはちょっと珍しいと思います。

大きい結晶をよく見ると,内側に茶色っぽいゾーニングがあり,表面付近には酸化鉄と思われる小豆色の細かいツブツブ(顆粒って感じ)と小さな気泡(?)を無数に内包していることがわかります。
寒天を使った和菓子とかにありそうな感じですね。

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蛍石(ドイツ)

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Clara Mine, Wolfach, Baden-Württemberg, Germany
左右50mm。

クララマインはとても多様な鉱物を産出し,蛍石の産状も面白いものが多いようです。
色はカラーレス,青,紫,黄色に加えて酸化鉄で赤く着色したものがあり,その他では(小さいですが)とても対称性が高く美しい多面体の結晶もあるようです(※)。

この標本は明るいブルー,水色というのがふさわしい瑞々しい色合いです。
クラックのせいでギラギラと白い光を反射する部分もあって,陽光にきらめく春の海を思わせる爽やかな標本です。
横から見ると,無色,淡い黄色,色んな濃さの青と紫の細かいゾーニングが何層も重なっていることがわかります。

※ Eddy Van Der Meersche 著 "Crystal Forms of Fluorite" という色んな面の組み合わせを持った蛍石の写真集(?)があるのですが,その中にもクララマインの小さくて透明の結晶がよく出てきます。
話はそれますが"Eddy Van" と聞くと「ヘイレン」を思い出しますよね・・・

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2016 春 ミネラルザワールド横浜

行ってきました!横浜ショー(ミネラルザワールドin横浜)。
今日は9時40分に開場に到着しました。
横浜ショーはどうやら10時00分00秒に開場するらしく,きっかり10時まで待たされましたが,先着150名の500円金券はもらえました。
まずは関西のショーには来られないと思われる ishi no wa さんへ直行,持ってなかった青いカルサイトを購入しました。
その後他のお店をぐるぐると蛍石中心に見て回ったのですが,「かわいい蛍石」はどこのお店も結構おいてあったのですが,最終的に購入意欲をそそられるものはありませんでした。目新しい蛍石というのもそれほどなかったように思います。

結局,池袋ショーでも気になっていたトパーズを購入。

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Topaz / Thomas Range, Juab Co., Utah, USA

テリ,エッジのシャープさ,透明感ともにバッチリだと思います。
写真にはうまく撮れなかったのですが,ある角度からみるとファイアも見られます。

twitter でお知り合いになった方と少しお話などしてお昼まえになったところでyokoさんに声をかけてもらい,KUMAさんと3人でお昼ご飯に行きました。
石屋さんに教えてもらった「会場近くの安くて美味しい中華屋さん」に行こうと思ったのですが,教え方も教わり方もテキトーだったせいかさっぱり見つからず,結局中華街の端っこの愛想の悪いおばさんのお店でランチにしました。
そこでKUMAさんがお持ちのラティスサンストーンを見せてもらいました!現物を見たことがなかったのですが,確かに格子状のパターンが虹色に輝きます。いいものを見せてもらいました。

お昼ご飯のあと会場に帰ってウニっぽいカルサイトを購入して帰路に着きました。
今日の購入品でーす。
↓↓↓

Yokohama2017
蛍石は特に欲しいのが無かったとは書きましたが,小さめの可愛いのは結構ありました。何より横浜ショーはゆっくり見れますし,素敵な石も沢山あるので楽しいと思います。

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