蛍石(ナミビア)

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Okorusu Mine, Otjiwarongo, Namibia
左右45mm

オコルス鉱山の蛍石は,カラーレス,黄色,オレンジがかった黄色,緑,水色,青紫,赤紫などがあり,さらにこれらが組み合わさって色々な模様を持つものもあってまさにバリエーションの宝庫です。
流通量も多いので多くの蛍石好きに愛されているのではないでしょうか。

この標本はくすんだ水色がベースで,大きめの結晶では鮮やかなブルーのソーニングが見られます。
その他にも裏面や頂点からよく観察すると,基底部が黄緑色だったり,六面体の頂点にあたる部分が「角を補強する三角形の金具」のように紫に染まっていたりして,なかなかカラフルです。

ここからは脱線なのですが,以前からナミビアというとタレントのスザンヌを連想してしまうのです。
特に理由はなく直感的なものなのですが,もしかしたらアフリカにおけるナミビアの位置がスザンヌの出身地の熊本みたいだからなのかも・・・と思ったのでした。
鹿児島が南アフリカみたいな。

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蛍石(中国)

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Dongwuqi Mine, Inner Mongolia, China
左右40mm

内モンゴルの新産の蛍石です。
内モンゴルの蛍石といえば Huanggang Mine という産地しか知らなかったのですが,"Dongwuqi Mine" とラベルされていました。
Dongwuqi というのは東ウジムチン旗(East Ujimqin Banner)の別名のようで鉱山名なのかはよくわかりません。
「旗」というのは内モンゴルの行政区分のようで,Huanggang Mine はヘシグテン旗(Hexigten Banner)にあります。

特徴的なのは細い針状の鉱物である輝蒼鉛鉱をたくさん内包している点です。
蛍石に内包してるだけでなく母岩の一部もびっしり輝蒼鉛鉱が覆っていて,「銀白色のチューバッカ」のような質感が魅力的です。
輝蒼鉛鉱(Bismuthinite)はその名のとおりビスマスの硫化物です。
ちなみに輝安鉱はアンチモンの硫化物,輝水鉛鉱はモリブデンの硫化物,ですが鉛の硫化物は輝鉛鉱・・・ではなく方鉛鉱です。
蛍石に含まれる針状鉱物には他に毛鉱(Jamesonite),ブーランジェ鉱(Boulangerite)などもありますが,輝蒼鉛鉱を含めてこれらの見分けかたはよくわかりません。

上述のとおり輝蒼鉛鉱を含んでいるせいか暗い色合いに見えますが,透過光で見ると蛍石自体は明るめの色で,表面付近が青っぽい鮮やかな緑,少し内側が茶色ががった紫であることがわかります。
これはイギリス Blue Circle Cement Quarry 産の蛍石にも似ていると言えなくもありません。
紫外線長波でもイギリス産蛍石のように青く蛍光します。

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蛍石(オハイオ)

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White Rock Quarry, Clay Center, Ottawa, Ohio, USA
左右50mm。

オハイオ州クレイセンターの蛍石です。
最近ちょっと流通量が減ったのではないかと思います(人気がないのかもしれませんが)。
コーラくらいの濃い茶色~淡い茶色と色の濃さに幅がありますが,この標本はかなり淡い茶色で色合いとしても黄色に近いです。
無色の天青石に加えて,端正な菱面体の可愛らしいカルサイトも伴っています(左下の写真)。
長波紫外線で明るい黄色というか黄色っぽい白に蛍光します。
この産地の蛍石は3個持っていますが,茶色が濃いほど蛍光は明るく真っ白に近く,色が薄くなると黄色みが強い蛍光になってくるように思います。

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2017 名古屋ショー

昨年は行けなかった(確か時期が早かったから)名古屋ショーに行ってきました。
関西は昨日まで暑かったのですが今日は曇りで涼しめ,名古屋もちょっと湿度は高めでしたが午前はとても涼しかったです。
・・・でしたが会場の中が暑い。
照明は一昨年より明るくなっていたような気がしますけど。
あと一番奥側の通路が狭いような気がします。ハッピーギフトさんやSupernovaさんのあたりでいつも渋滞が起きていたように思います。
などと会場に対する愚痴はこれくらいにしてレポートを。

蛍石はスペイン産蛍石が多めだったような気がしたくらいでしょうか。
あとは横浜ショーとだいたい同じ傾向です。
信一商事さんでは福建省の青紫の蛍石で新しいのが入っていました。
店主さんいわく最初のころは丸いのが多かったけど最近は四角くなってきた,とのこと。
ここの蛍石は六面体(a面)と十二面体(d面)の組み合わせなのですが,d面が大きいとコロコロ,小さいと六面体に近くなってきます。
確かに今日見せてもらったのはd面が稜線を少し削る程度,スペイン産の蛍石にありそうな感じ,ていうかいっそもうスペイン産でいいやん?ってくらいスペインぽい形でした。
綺麗でしたけど。
あと内モンゴルの輝蒼鉛鉱(bismuthinite)を内包した緑の蛍石というのを初めて見ました。黒い輝蒼鉛鉱が渋くて素敵です。

↓では本日購入した標本です。

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奥はさっき紹介した内モンゴルの蛍石。
前列はタンザニアの苦土電気石(dravite)にパライバトルマリンです。

いずれは買いたいなと思っていたパライバトルマリンなのですが,結構色が鮮やかなのと,溶けてはいますが両端とも自然なターミネーションがきちっと残っているところが気に入りました。
ドラバイトは色の鮮やかさとテリが決め手です。
いまさらですが電気石も集めていこうかな~とか思ってます。

帰りは栄で味噌カツを食べて名古屋駅のピエールマルコリーニというチョコレート屋さんがやっているカフェでパフェを食べました。

Marco
左がチョコレートパフェ,右はキャラメルパフェ。
あと季節限定でパイナップルのパフェもあってそれも食べてみたかった・・・
食のほうも充実した名古屋でした!

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蛍石(ドイツ)

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Harz Mountains, Lower Saxony, Germany
左右40mm。

数ヶ月にわたってドイツ産蛍石ばかり紹介してきましたが,今回でいったん終わりです。
ドイツの蛍石ってちょっとクセがあるものも多いですが,カラフルなものが揃うので集めると面白いと思います。

シリーズのラストを飾るのはドイツ産蛍石としてはとても珍しい透明度が高くて鮮やかなピンクの蛍石です。
"Harz Mts".以下の産地が Rottleberode とか Stolberg とラベルされた蛍石の中には茶色っぽい不透明なピンクや酸化鉄の付着でピンクや赤茶色に見えるものはありますが,それらとは一線を画する純粋なピンクです。
色や結晶面の雰囲気はアルプス産よりもパキスタンの蛍石に似ているように思います。
標本の裏側はへき開面ですが,表側はエッチングされてザラザラした不定形になっている部分と,条線とのようなパターンや細かいステップ構造からなる複雑な結晶面が見られる部分があります。
octahedron,dodecahedron,trisoctahedron の面ではないかと思います。

標本の来歴ですが,売主さんの説明文によると,1870~1930年にかけて集められたアーヘン工科大学所蔵のコレクションだったものが1952年に民間のコレクターの手に渡って,最近放出されたとのこと。
レアな色もかっこいい経歴も含めて,眺めているだけでついニヤニヤしてしまう標本なのです。

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蛍石(ドイツ)

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Sauberg Mine, Ehrenfriedersdorf, Saxony, Germany
左右40mm。

白い母岩にやや赤みがかった紫の蛍石が乗っています。
ピラミッド状のステップ構造はシャンバオ産の蛍石と似た形ではありますが.エッジがやや丸まっていてシャープさは感じられません。

母岩は細かい水晶がびっしり付着している無色のアパタイト(一部紫のアパタイトもあります)が集まっています。
※左下の写真ではアパタイトの六角形の断面がよくわかります。
この母岩,「ホワイトチョコの削り節」的なものをまぶしてあるケーキみたいで美味しそうです。
蛍石がブルーベリージャムぽいので,中のケーキはチーズケーキ系だとなおよいと思います。

産地のエーレンフリーデルスドルフ地方(長ったらしい)はドイツ最古の錫鉱業地帯の一つで,鉱山などの用水路に水を引く新しい揚水技術 Ehrenfriedersdorfer Kunstgezeug というのが発明されたらしいです(意味はよくわかってませんけど)。

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蛍石(ドイツ)

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Patriot Mine, Schoenbrunn, Vogtland, Saxony, Germany
左右40mm。

※今更ですが今回からウムラウトを代替表記にすることにしました。

「シェーンブルンのパトリオット鉱山」
・・・マリアテレジアとハリソンフォードを連想させるかっこいい名前ですね。

蛍石ははっきりした結晶面は見られず,色はグレイッシュな淡いブルーで一部がもやっと薄紫になっています。
地味な蛍石ですが,特徴的なのは共存しているパイライトで,5mm強のコロコロした結晶がV字型に連なっています。
パイライトはa面とo面からなっていますが,バラの花びらのように結晶面が折り重なっていてとても華やかでキラキラしています。
なんだかバブル時代にお立ち台で踊っていたお姉さんがつけていそうなベルト的のものを思わせます。

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蛍石(ドイツ)

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Ilse Mine, Kaltbrunn, Baden-Wurttemberg, Germany
左右50mm。

ドイツ産の大きめの六面体結晶です。
色はやや青っぽい爽やかなグリーン。パキスタンとかニューハンプシャーとかの蛍石の色に近く,ドイツの蛍石としては珍しいほうではないかと思います。
結構ダメージがありますが,透明度は高く光沢もあります。ステップ状のパターンもきれいに発達していて,面が少し歪んでいるのがわかります。

この標本で最も興味深いのは,頂点(1箇所ですが)の少し内側にo面に沿って蛍石の内部に浮かんでいるような正三角形の模様がある点です(左下の写真です。光源が写りこんでるのではありません)。
おそらく微細なクラックというか欠陥で,白銀色に輝きます。
形も非常にシャープな三角形で,何重かの細かい線からなっています。
さらによーく観察すると,つながってない(閉じていない)箇所があって(右側の辺の下のほう),ひと巻きですが「らせん」になっていることがわかります。
よく見ないとなかなか気づかないチャームポイントですが,とても得した気分です。

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2016 夏 ミネラルザワールド横浜

横浜ショー(ミネラルザワールドin横浜 夏)に行ってきました。
初日の7月21日(金)に行ったのですが,横浜に一泊してたのでレポートが遅くなってしまいました。

まずは初日,会場には9時50分くらいに着いてギリギリ室内の列につくことが出来ました。(開場までのちょっとの間ですが暑い外じゃなくてよかった)。
ここ最近,蛍石の新産で話題といえば「内モンゴルのマリンブルーの八面体」と「福建省の青紫」というのをネットで見ていたので,まずは信一商事さんへ。
店主さん,福建省のを何点か見せてくださいました。これからどれくらい流通するのかわからないので今買うべきかちょっと迷いましたが,色が濃くて面もシャープなのが気に入ったので購入しました。ここまで5分くらいかな・・・
その後のお買い物も特に迷うこともなくカルサイト2点を購入してもう満足。

本日購入した標本です。

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左から福建省の蛍石,ブラジル産のセラドン石入り(つき?)カルサイト,ナミビア産の針銅鉱入りカルサイトです。
今回も横浜はカルサイト寄りです。

では簡単なレポートを。
蛍石ではヤオガンシャンのマリンブルーの新産というもの,冒頭でも触れた内モンゴルのブルーも何点かありました。どちらも鮮やかで美しい色でした。
クリスタルワークスさんではフランスの小くてきれいな蛍石がたくさん入荷していました。Clersanges のトリカラーとか La Barre の青いのとか,欲しかった人にはオススメだと思います。
他の鉱物では,タンザニア(だったと思う)の青いプレナイトが数点ありました。タンザナイトが入っているとのこと。濃いマットなブルーキャップのトルマリン(こちらもタンザニアの新産)もありました。

今回(というか以前からですが)ベリルとトルマリンに興味を持って見ていたのですが,手が出そうにない高価なものも含めて惹かれる標本がたくさんありました。
集めようか集めまいか迷ってます・・・

いつも関東のミネショに行くときは日帰りの強行スケジュールなのですが,今回は金曜日に横浜に泊まってゆっくりしてきました。
なので2目も横浜ショーへ。
石は買いませんでしたが,ishi no wa さんで鉱物柄のTシャツを購入。
(ishi no wa の店主さんいわく,私が昨年の池袋で白のTシャツ作製をリクエストしたらしいです)
とりあえず今のところ朋子さんもお揃いです。シンプルで可愛いので皆さんも是非!

では,とりとめのないレポートですみませんでした~。

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蛍石(ドイツ)

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Dorfel Quarry, Annaberg, Saxony, Germany
左右45mm。

少し前に紹介した同じ産地の黄色い蛍石はブルーのゾーニングのせいで黄緑に近い色でしたが,この標本はかなり赤っぽい黄色です。
母岩付近に酸化鉄があることも赤っぽく見える一つの原因だとは思いますが,蛍石自体の色も赤よりの黄色のようです。
真横から見ると確認できる繊細なゾーニングも,青や青紫ではなく赤みがかった紫です。
前回のレモンイエローにブルーのゾーニング,今回の琥珀色に紫のゾーニング,どっちの色合わせも好みです。

写真には載せていませんが,紫外線長波で(明るくはないけど)鮮やかな紫がかったピンクに蛍光します(これは前回紹介したDorfelの黄色も同じ色)。
黄色い蛍石の蛍光は産地によってバリエーションに富んでいるので面白いですよ。

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